ヘアサイクルの乱れが原因?AGA(男性型脱毛症)とは

agacycle

(注1)

1. AGAはヘアサイクルの異常により生じる休止期脱毛

 

ヘアサイクルが正常であれば、およそ90%の髪は成長期の段階に
あるため、退行期の髪が抜けても薄毛になる心配はないと考える
のが一般的です。

 

しかし、ヘアサイクルに異常をきたすと、髪の毛は十分に成長する
ことができません。

 

髪の毛は、成長の初期段階においては、柔らかい軟毛の状態ですが、
成長するに従い、硬い硬毛へと育っていきます。

 

ヘアサイクルに異常が起こると、硬毛に育つ前の軟毛の状態で成長
が止まり、休止期に入ってしまい育たないうちに髪の毛が抜け落ち
てしまうのです。

 

 

その結果、薄毛や抜け毛が目立つようになります。

(注2)

 

脱毛症には、大きく分けて2種類あり、休止期脱毛と成長期脱毛が
ありますが(注3)、上記のようなヘアサイクルの異常による
薄毛・抜け毛は休止期脱毛に当たり、これが一般的にAGA
(男性型脱毛症)と呼ばれているようです。

 

ちなみに、成長期脱毛の代表例として円形脱毛症が挙げられますが、
当ブログは、AGAを主に取り扱いますので、基本的には円形脱毛症
については触れないことにします。

 

2. AGA(男性型脱毛症)の症状

 

AGA(男性型脱毛症)を発症すると、ヘアサイクルの成長期が短縮
して、太い硬毛があまり成長していない細く短い軟毛へと置き換わ
っていきます。

 

AGAになると、5年前後の成長期が1年またはもっと短くなり、
髪が抜けていきます。

髪の毛が十分成長しないので毛根もあまり太く深くならないうちに、
休止期に入ってしまいます。

 

その委縮した毛根から、およそ3か月後に新しい髪の毛が生えてきて
それが1年も経たないうちにまた抜けてしまうということを繰り返し
ます。

そのようにして、毛根はどんどん萎縮し、細く短い、色素も少ない
軟毛が増えていき、だんだんうぶ毛状になっていきます。

 

そのような状態からさらに進むと、休止期から成長期に移行しない、
新しい毛を生やさない毛根も増え、結果的に、細い軟毛の数まで
減ってしまいます。

 

男性型脱毛症は、一般的に男性の前頭部と頭頂部において発症する
と考えられています。

(注4)

 

俗にいうM字ハゲと言われるタイプや頭のてっぺんが薄い人など
よく見かけますので、これに関してはわかりやすいのではないかと
思います。

 

薄毛のタイプなどは、すでに分類法が確立されているようなので、
それについては、今後取り扱いたいと思います。

 

3. ヘアサイクルの乱れには心当たりがある

 

私も、AGAと診断された初めのころ、抜け毛を見ると、ふにゃっと
してて、両端をもって引っ張るとプツンと切れて、

 

「自分は正真正銘のAGAなんだなあ」

 

と痛感してショックを受けたことがあります。20代でハゲるはず
はないと考えていた当時の私としてはつらい経験でした。

 

抜け毛の本数だけでなく、髪の毛が軟毛化しているかどうかという
ことも自分がAGAかどうかという判断基準になります。

 

あなたもAGAを疑っている場合は、抜け毛を手に取ってみて軟毛に
なっているかどうか確認してみてください。

 

軟毛化している場合は、毛がふにゃっとなっていて、手に持って
動かすと空気抵抗でふわっとなるので、すぐにわかります。

 

4. ヘアサイクルの乱れこそが薄毛の原因。頭皮の脂は関係ない

 

よく、頭皮の脂が毛穴に詰まってハゲるという話をする人がいます
ね。

 

私もそういった話を真に受けて、シャンプーブラシで頭皮を
ゴシゴシこすって、頭皮を痛めつけて抜け毛を悪化させたことが
ありました。

 

 

しかし、AGAと頭皮の脂は何のかかわりもないのは、今まで見てきた
通りです。

 

どんなに、頭皮を綺麗にしてもヘアサイクルの乱れが修正できる
わけではありません。

 

脂漏性皮膚炎など、頭皮の脂が多すぎると抜け毛の原因になることが
あります。

 

ですので、迷信や誇大広告等に惑わされず、正しい知識を身に付けて
薄毛・抜け毛の原因を見極め、適切な対処をすることが大事だと
私は考えます。

 

 

抜け毛が増えると不安が増してしまうと思いますが、頭皮の脂を

たくさん取り除かなければならないという強迫観念にとらわれて

しまわないように気を付けてくださいね。

 

参考文献1:小林一広他著 『薄毛・抜け毛を治す』 2006年 講談社出版

参考文献2:麻生泰著 『間違いだらけの薄毛対策』 2013年 幻冬舎出版

参考文献3:板見智著 『専門医が語る毛髪科学最前線』 2009年 集英社出版

 

注1:参考文献1 P45より図解引用

注2:参考文献2 P84~85

注3:参考文献3 P32

注4:参考文献1 P46~47

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