タバコを吸うと抜け毛が増えるという話があります。どうして
タバコを吸うと抜け毛が増えるのでしょうか?今回はタバコと
抜け毛の関係について考えたいと思います。
■ニコチンが髪に悪影響を与える
タバコの有害物質としてニコチンは有名ですね。ニコチンにより
血管が収縮してしまい、血管が細くなり血流が悪くなります。
そうなると、髪に必要な栄養分が頭皮に届きにくくなります。
■ニコチンはビタミン類を破壊する
ビタミンCは栄養の吸収を促進する働きがあります。そして
ビタミンEには血行を正常に保つ効果があり、毛髪にいい効果を
与えます。
ニコチンによりビタミンCが破壊され、ビタミンEの吸収率が
下がってしまうと、髪の毛に必要な酸素や栄養の運搬に支障を
きたしてしまい、薄毛へとつながっていくのです。
このようにタバコを吸うと、髪の毛に必要な栄養の運搬を阻害
してしまうので、結果として抜け毛に繋がってしまいます。
■タバコを吸うと男性ホルモンが増える
Harvard School of Public Health(日本語に訳すと「ハーバード
大学公衆衛生学部」という感じでしょうか)がある調査を行い
ました。
アメリカ人中年男性1241人を対象とし、非喫煙者と喫煙者の
ホルモンを比較しました。
すると、喫煙者の方が非喫煙者より13%DHTの割合が高かった
のです。
この調査により、タバコを吸うとDHTが増加し、抜け毛が増えると
読み取れることができるのではないでしょうか。
ただし、喫煙者皆がハゲるわけではありません。AGAでハゲる人は
アンドロゲンレセプターという受容体の感受性が高い人です。
受容体の感受性が高い人がタバコを吸うと、DHTが増えてしまい、
増加したDHTが受容体と結びついて抜け毛が悪化すると考えられる
のではないでしょうか。
以上により、タバコは薄毛の原因になり、AGA治療の妨げになる
ことはご理解いただけたかと思います。
私自身は、喫煙習慣がないのですが、愛煙家の方にとってタバコが
AGAによくないという事実はつらいものなのかもしれません。
お仕事の休憩中に一服したり、お仕事が終わって休憩するときなど
愛煙家の方にとってタバコはリラクゼーションのような役割がある
という印象があります。
ですので、タバコが薄毛によくないからと言ってタバコを手放す
のはつらいですよね。
もし、AGAを克服したいというお気持ちがあるのであれば、一気に
タバコを止めるのではなく、本数を減らすところから始めるなど
できるところから少しずつ取り組むということもできます。
また、禁煙をする人のために禁煙補助薬というのもあるそうです。
まずは、できるところから始められてはいかがでしょうか?
コメントフォーム